前回は主に低級(15級~11級)時代に読んだ本だった。
今回は中級(10級~6級)時代に読んだ本を紹介していく。
1.速攻!!次の一手基本集
この本は前回紹介した手筋の力初級編と似ているが、こちらのほうが易しい。
低級から抜け出せない人は、こっちを先にやったほうがいいかもしれない。
全部で208問で、序盤中盤終盤、すきがない問題集だ。ただ各章後半はそれなりに難しい。
実戦の中で現れそうではあるが定跡から少し外れた局面が多い。また、飛車の素抜きのようなド派手なものから駒の取り合いでの一工夫のような地味目な好手などがある。
似たような本で、
というものがある。こちらも僕は結構やったが、次の一手というよりは書いてある通り手筋本である。
次の一手と書いてある本を買うときの注意点は、手筋の本なのかどうかを確認することだと思う。
手筋手筋でくる問題集と、こういう本は結構違うので気を付けてほしい
2017年11月10日編集
この速攻!!をかうなら、別の本でもいいかもしれない。同じく将棋世界編集だし。
「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432 (将棋連盟文庫)
- 作者: 将棋世界
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こっちの方がコスパが良い。1300円くらいで432問
速攻!!と同じ問題もいくつかあった。
また微妙に配置が違う(端歩の位置が違うとかその程度)とかの微差程度の問題も結構あった。
良問揃いでこの問題数、1300円はいいなぁ。。。
2.7手詰めハンドブック
言わずと知れた詰将棋の良作シリーズ。3手詰めや5手詰めもある。中級なら7手詰めくらいやってほしい。シンプルで実戦でも出てきそうな感じがいい。
僕のやり方は、できた問題に小さな丸を付けていく。とりあえず最後までいったら、次は丸のついてないとこだけをやっていく。できたら同じように丸を付ける。次もまた丸のないところをやっていく。そしてできたら丸を付ける。
これをくりかえしていくとすべての問題に小さな丸が1つずつついているだろう。そしたら2週目だ。また最初から全部といていき、小さな丸を付けていく。
この本といわず、僕はほとんどこのやりかたで問題を解いている。
3.将棋 ひと目のさばき
またひと目シリーズである。全200問。いかに軽い将棋を指せるかはこの本にかかっている、かもしれない。僕はこの本を買ってからやたら軽さを意識するようになった。10級くらいのときに読んでいたので、当然低級にもおすすめである。振り飛車党、とくに石田、ゴキゲン党はこの本は必ず役立つだろう。
最初は部分図で、さばきの考え方をおぼえ、次に実戦形式で次の一手をやる。
ただしこの本の次の一手は、どちらかというと定跡書にのっているようなことである。なのでこの本で読みをトレーニングするというよりは、筋の確認や暗記につかうイメージになると思う。
4.実力初段検定
将棋 実力初段検定―読みと手筋と大局観 (MYCOM将棋文庫SP)
- 作者: 武者野勝巳
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: 文庫
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全部で12チャプターあり、チャプターごとに次の一手問題をといて点数をだしていく。
読み、大局観、必至、定跡、悪手探し、手筋を各2問ずつで1チャプターは構成されている。
初段ライン、モニター平均がチャプターごとにのせてある。エクセル等をつかって点数をチャプターごとにだしていくと、だんだん自分の苦手な部分が出てくるというものだ。
ちなみに僕は定跡と必至が全然ダメだった。
自分の実力を数値化することが好きな人には結構おすすめである。
こうしてみると定跡書や戦法の本が全然紹介されてない。。。
戦法の本って持ってるけど、実戦ででてきた局面を考え直す時に該当ページ見たりするのにしか使ってないから、紹介できるほどじゃないんだよなぁ。