将棋ウォーズで初段を目指す人が読んでおいて損はない棋書です。
昔似たような記事をかきましたが、少し古く入手が難しい本も出てきたので、
新しくしてみますた。
2019年8月版です。
定跡書は進歩が激しく戦型ごとに多いので基本除外します。
結構棋書を処分したので、うろ覚えのものもあるけれど。
囲い崩し・寄せ
囲い崩しと寄せは本音は分けたいのですが、ともに重なる部分もあるので、一つにしました。
囲いを崩すための本は上達に必須です。何個もはいらないですがもておきたいところ。
この本はセットが良いです。ただ、「寄せの急所」は古く、新品がないかもしれません。問題が少ないという欠点はありますが、かなりの良書。
美濃限定。美濃に限ればこの本以上のものは存在しないですね
かえて及川さんの本も良いです。「全戦型対応」とありますが、矢倉美濃穴熊くらいなので、ここ数年流行りの雁木等は令和版になります。
寄せの本はこちら。おすすめは「ひと目の寄せ」です。200問あり、結構易しい。
- 作者: 週刊将棋
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/07/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 6回
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寄せの手筋200は有段者向けですが、かなり使える良書です。
基本と発展と表示があるので、基本だけ解いてもいいかもしれません。
守り方・受け
実は守る本はなかなかいい本がないですね。
将棋は受けきって勝つというのは、相手が大ポカやらない限り無理なんです。
で、どうやって守るかというと、「数の攻め・受け」の原則論と、「早逃げ」、「駒の効率を悪くする」の3択くらいしかないです。
受ける棋風の人も、たいていは受けきりを目指したり全ゴマするというよりは、1手勝ちをねらてるとか、優勢になるまで守りが多いとかなんかそんなですね。
受けきって勝つ必要はなく、最初に詰ませばいいので、1手稼ぐ受けをどうにか見つけてくる力を養うことが、受けの1つのトレーニングですが・・・
まぁなにはともあれ基本の考え方は必要ですね。
趣は異なりますが、逃れシリーズもいいですね。
実戦においては、詰みよりしのぐ方が難しいです。
なぜかというと詰ますときは1つを読み切ればいいのに、逃れる時は全部読まないといけないから。1つじゃダメなんです。
有段者向けで、かつ「寄せの手筋200」より難しいと思いますが、私はやはりこれが最も好きです。
基本と発展と2つの難易度があります。基本だけでも相当勉強になります。解説を読むだけでもいい
「詰み筋はこれとこれとこれ」だから「こことこことこれを守るにはこの1手」
「今の詰みはここ。こうにげてもこことここで詰み」だから「先を見越してこの1手」
まぁこんなばっかです。なぜ難しいかというと詰み筋をすべて読まないといけないからですね
これは美濃囲いに特化した受けの本です。
個人的に最も価値があると思うのは、第3章の端攻めへの対応の章。
△1三歩には?△2五桂には?など、様々なケースについて対応が記されています。
ほかにもこの本は良くある攻め筋に対する受け方や、事前にどう備えるかなどが記載されており、とても良い本だと思います
振り飛車党はぜひ読んでほしいが、居飛車党でも左美濃を指す人にはお勧めです。
大局観
大局観もなかなかいい本はないですね。
棋譜並べるのが最もいいですが、解説がないのはおすすめできません。
携帯のアプリで、棋譜中継が月額500円程度でおすすめです。ほかに順位戦の棋譜がみれる名人戦棋譜速報(有料)というのが別途ありますので、こちらもおすすめ。
いわずと知れた羽生善治の名著。
3級くらいのかたはまずここからですね。わかっていてもできていないのです。
棋譜並べるなら、名局集がいいかなぁ、
結構でてます。自分が使う戦法のものだけでいいですが、解説は個人的にものたりないです。
わざわざ買わなくても、まぁいいかなと思いますが欲しい人はぜひ。
将棋ソフトを使うときには、評価値という定量データだけでなく、「どう思うか」という個人の定性的な面をもっと見て感じてほしいです
ソフトは便利ですが、へー先手有利か~だけでは、もったいないので。
そしてこの感じこそが大局観でもあります。
天彦流 中盤戦術―「局面の推移」と「形勢」で読みとく (NHK将棋シリーズ)
- 作者: 佐藤天彦
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2017/10/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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例題ごとに形成判断をして、どういう方針にするか?の本です。
中盤の序盤、中盤の中盤、中盤の終盤とありますね
「形成判断をする」、「それをもとに方針を決める」を主眼に据えているような本で、級位者としては正しい形成判断をする力をつけるにはちょうどいいと思います。
たまにちょっと天彦さん飛ばしますね、ってくらい解説のテンポが速くて手順が飛んでることがある気がしますが、まぁ結構いい本です。
詰将棋・詰ます将棋
いわゆるハンドブックシリーズ。
詰将棋はこれだけでいいですね。ウォーズ初段を目指すならは3手詰めと5手詰めを解いておきたいところ。
1手詰めはまだ初心者という方に、7手詰めは5手詰めは物足りないという方にはおすすめです。
詰ます将棋というのは、詰将棋特有のルールを廃したもので、ようするに駒が余ろうがんだろうが詰ましゃあいいんだよ!!!の精神です。
特に実戦詰め手筋のほうは、配置が実戦に出そうな形(○○囲いの成れの果て)みたいなのがおおく、良いですね。
次の一手本
最近は次の一手本でいい本がないと思ってるんですが、どうでしょうかね。理由は多分週刊将棋が廃刊になり、問題を流用できなくなったため、と推測します。妄想ですね。
将棋世界の問題も良問が多いです。
「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432 (将棋連盟文庫)
- 作者: 将棋世界
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2016/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「次の一手」で覚える 将棋・終盤の手筋436 (マイナビ将棋文庫)
「次の一手」で覚える 将棋 序・中盤の手筋436 (マイナビ将棋文庫)
コスパ重視!!
なお僕はこの本は一番上の432しかもってない!いい本だった!質より量感あるけれど。たいてい多くて200問なのになぜか432問もある。すげー。
「駒取り坊主」長沼の中・終盤で差をつける 力戦次の一手205 (マイナビ将棋文庫)
- 作者: 長沼洋
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
- 発売日: 2018/09/25
- メディア: 文庫
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最善手を探せ!の方は3択ですが、1手ごとに点数がついていて、その合計で棋力判定ができます。
駒取り坊主はすべてプロの実戦からです。
将棋・ひと目の手筋―初級の壁を突破する208問 (MYCOM将棋文庫SP)
- 作者: 渡辺明,週刊将棋
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2006/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 52回
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ずっと昔から存在する安定の書。易しめ。
さすがに初段の力がつく、と書いているだけあってちょっとだけ難しい気分がしますが、良書です。最善手を探せ!の本よりやや難しいと思いますね。
3択問題で、3択すべてに解説が一応ついています。
手筋一発でその瞬間に相手を撃滅、というよりは、3~7手先まで読ませたり、わざと損してから後で倍返しする、など、読みが必要な問題が多いです。
また、選択肢の中でいわゆる手順前後しちゃうとうまくいかないよ、というものを並べてひっかけてきたりと、なかなか惑わしてきます。
問題数が244問あります。こういうのって大体200問のイメージなのですが、多いですね。
技をかける嗅覚と、技をかける手順と、身につけるにはいい本だと思います。
個人的には初段の力がつく~が最もいいなと思いましたが、2,3級くらいだと少し難しく感じるかもしれません。
エンタメ要素は最善手を探せ!が棋力判定もできますね。
ウォーズ1級、初段前後:初段の力がつく~or最善手を探せ!
ウォーズ2,3級~:「次の一手で覚える」シリーズ
とりあえず1冊選ぶならこれで。1冊だけじゃすぐ終わっちゃうので、何周もするかもう一冊買うかですが、その場合は買うのはお好みで。
駒取り坊主のは読みが合わないとしんどい気がしますね。他の本とは趣が少し違う気がします。気のせいかもしれないけど。
その他
- 作者: 週刊将棋
- 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 6回
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この本は必須です。
何故かというと端攻めだからです。
初段になりたいなら端攻めができないといけません。
直接間接いずれにしても、端が絡まない攻めはありませんし、定跡でも端が絡んでくることが多いものです。
端を直接攻める方法を知っていれば、端攻めをして勝つことも、端を含みにして勝つこともできるのです。
端攻めをうまくできるようになるだけで1段級強くなると僕は世界の中心で叫びます。
・キンドルアンリミテッドについて
将棋の本のうち、最近キンドルアンリミテッドになったものがあった
僕の大好きな「手筋の力 初級編」もキンドルアンリミテッドになってました。
ほかにも、ひと目シリーズで絶版になったらしいものはキンドルアンリミテッドになってます。
キンドルアンリミテッドは、キンドルアンリミテッド対象の本はすべてまとめて月額500円で読めるサービスです。何冊でも読み放題です。
将棋の本以外にもたくさんありますのでぜひ。特にビジネス書も読む人はあわせておすすめです