へこたろうブログ~将棋と時々絵~

将棋と時々絵を描いていきます

自戦の数手ずつ解説

末尾に棋譜を付けました

 

▲:わたし(81道場四段)

△:あいて(81道場三段)

持ち時間:10分、なくなったら1手30秒

戦型:升田式石田流対居飛車急戦

 

 

1▲7六歩

2△3四歩

3▲7五歩

4△6二銀

5▲7八飛

6△6四歩
7▲4八玉

8△6三銀

9▲3八玉

10△4二玉

11▲7六飛(図1)

 

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ふつう、定跡書では△8五歩に▲7六飛なのだが、今の時代なかなか飛車先をついてくれないので、サクッと上がることにしている。

 

12△8八角

13▲同 銀

14△2二銀

※△8八角成~△2二銀は▲3六飛として3四の歩を狙われる変化を嫌ったもの。

 

15▲7八金

※角を交換したので打ち込まれないようにバランスを取りにいく。

 

16△3三銀

※壁銀を解消して大きな一手

 

17▲2八玉

18△3二玉
19▲3八銀

※片美濃に囲って不満なし。あわてて▲77銀や▲7七桂は△6九角。

 

20△4二金

※△2二玉~3二金と深く囲うのは放棄したがバランスはいい。

 

21▲1六歩

※片美濃なので突いておく方がお得。

 

22△1四歩

※お突き合い。突かないのもありうる

 

23▲7七銀

※77桂馬もあるが、銀が使いにくくなるのと桂頭が負担。本譜は銀を使っていく

 

24△5二金上

※離れゴマをなくして準備オッケー

 

25▲6六銀

26△5四角 (図2)

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26手目△5四角は疑問手である。部分的にはよくある手段で、飛車や77桂頭がターゲットである。極端な成功例は下図の通り。

しかし本譜は後手の8筋の歩が伸びていないので飛車の可動域が広く失敗する。

 

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27▲8六飛

28△8四歩

29▲5五銀

※5五銀が角に当たって失敗したところ。飛車を2筋方向にも動かせるようになった

 

30△6五角

※△8五歩なら飛車をいったん逃げておく

 

31▲7七桂

32△9二角

※▲7七桂馬が角に当たって幸便。角を9二に格納したのでは後手失敗で先手有利だ。

 飛車、銀、角の連携がとりにくくなってしまった

 

33▲9六歩

※狙いは▲9四歩まで歩を進めて、△同歩▲同香△9三歩▲同香成△同桂▲9四歩(33手目の狙い図)

ただし最善手ではないかも。

 

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34△7四歩

35▲同 歩

36△同 銀

※8筋の勢力を増やして△8五歩をつくことと、△7五銀▲3六飛△7六歩がねらい

 

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37▲6四銀

※刷り込んでいきながら△7五銀をふせぐ。△6三歩なら▲5五銀で歩を打たせた分得

 

38△8五歩

39▲7六飛(図3)

 

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▲7六飛は、相手の銀が動けば飛車成りを見せつつ、のんびりするなら先述の▲9五歩~▲9四歩から突っ込む順を見ている。角がどいたら銀取りものこる。

このあたりはそろそろいい条件で捌きを狙いたい。形勢は先手良し。

 

40△7五歩

このままだと銀が負担とみて歩を打っていく。

 かえて△7二飛は▲8五桂でさばきにいけるし、▲7三歩からシンプルにすすめても先手良しだ(▲7三歩△6二飛▲7五銀が一例。以下△6五銀▲同桂△同角▲6六飛△5四角▲6二飛成△同金(シンプル進行図)

 △6二飛なら▲4六角~▲5三銀~▲9一角成で先手良しだ

 

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41▲6六飛

※最善は▲7五同銀だが、本譜でも先手良し。

 歩を打たせたうえ6五には桂馬がきいていて銀が出てこれないので歩を打たせ得とみた。働きの悪そうな相手の銀とも交換をしたくなかった。交換してしまうと相手の銀は持ち駒に化けてしまう。

 

42△8四飛

※対局中は狙いが全く分からなかった。


43▲9五角

※次善手。最善は▲7三歩で、歩成が受けにくい。

 

44△9四飛

※飛車を端に追いやって、あとはと金で攻めるだけ。そう思っていた時期が私にもありました。

 

45▲7三歩

※疑問手。狙いはと金を作って▲6二と。最善は▲7三銀成で△9五飛▲同歩△7三桂と瞬間的に駒損するのが嫌だったが、飛車成りが超厳しく残るのを見落としていた。

 

46△6五銀(図4)

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42手目の飛車浮きの狙いはこれだったか。先手良しは変わらないが勝負手気味だ。

 65銀にかえて△7六歩▲同飛△6五銀▲同桂△同角もあった。

 

47▲同 桂

※同飛は△同角▲同桂△6四飛で、桂馬があたりになる。

 桂馬で取り返す前に、同桂と同飛どちらがいいか深く読みたい局面。

 59手目▲6二飛までよみ、▲同桂を決行。

 59手目62飛想定局面での形成判断は、「角桂と金の交換だが相手陣地崩壊で先手優勢」

 

48△6四飛
49▲7二歩成

※歩を成らないと角が使えないので、とにかく歩を成っていく。

 

50△9四歩

※最善は△5五銀か。△5五銀なら▲5三桂成から勝負に行く。これでも先手は優勢。

 

51▲6二と

※6二角成は一秒も読んでいない。時間節約。

 

52△9五歩

53▲5二と

54△同 金(図5)

 

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後手陣地を見ると守りゴマがすっかりなくなって、金は浮いている。対して先手は片美濃にがっちり収まって強く戦える。先手優勢だ。

ここは自陣の硬さと後手陣地のもろさから見て飛車をさばきに行きたいところ。

 

55▲5三桂成

※飛車交換を狙う。△6五歩は▲5六飛で攻めが続く。△6五銀は▲5二成桂△6六銀▲4一銀を入れてから▲6六歩で先手勝ち筋。

 

56△同 金

57▲6四飛

58△同 金

59▲6二飛(図6)

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47手目で▲6五同桂を決行した時の読み筋通りに進行している。

 

60△4二角

※金にひもを付けたが▲5三銀を見落としたか

 

61▲5三銀

62△6三飛

※疑問手。狙いは同飛と取らせて金を助けることか

 

63▲4二銀成

64△同 銀

65▲2二金

※送りの手筋。とると寄ってしまう。

 63飛と64金には今は触らない。守りに役立っていないお荷物状態なので攻めゴマと交換するのはもったいない。

 

66△3三玉

67▲2三金

68△同 玉

69▲4二飛成(図7)

 

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下から追いかけて上に追い詰める寄せ方になった。

△3二銀なら▲2四銀、△3三銀なら4一角~6三角成で寄せていく

 

70△3二桂

71▲4一角

※3二竜等のねらい

 

72△2二金

※3二にきかして受けるが、3三金のほうがよかったか。その時は▲3一竜から2一竜を狙う

 

73▲3一銀

※2二金を排除すれば3二を攻めることができるので排除する

 

74△3三金

※よけてしまったので2二に飛車を打たれると詰んでしまう

 

75▲6三角成(図8)

 

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この手が詰めろになっている。詰めろを受けてくればもちろん金をもらう


76△同 金

※詰みが生じている

 

77▲2二飛

78△1三玉
79▲3三龍

80△同 桂

81▲2三金
まで81手で先手の勝ち

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後手は序盤の作戦が空振りに終わったのが最後まで響いてしまった。

 

 

 


持ち時間:10分+30秒
場所:81Dojo
先手:わたし
後手:あいて

▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △6二銀 ▲7八飛 △6四歩
▲4八玉 △6三銀 ▲3八玉 △4二玉 ▲7六飛 △8八角
▲同 銀 △2二銀 ▲7八金 △3三銀 ▲2八玉 △3二玉
▲3八銀 △4二金 ▲1六歩 △1四歩 ▲7七銀 △5二金上
▲6六銀 △5四角 ▲8六飛 △8四歩 ▲5五銀 △6五角
▲7七桂 △9二角 ▲9六歩 △7四歩 ▲同 歩 △同 銀
▲6四銀 △8五歩 ▲7六飛 △7五歩 ▲6六飛 △8四飛
▲9五角 △9四飛 ▲7三歩 △6五銀 ▲同 桂 △6四飛
▲7二歩成 △9四歩 ▲6二と △9五歩 ▲5二と △同 金
▲5三桂成 △同 金 ▲6四飛 △同 金 ▲6二飛 △4二角
▲5三銀 △6三飛 ▲4二銀成 △同 銀 ▲2二金 △3三玉
▲2三金 △同 玉 ▲4二飛成 △3二桂 ▲4一角 △2二金
▲3一銀 △3三金 ▲6三角成 △同 金 ▲2二飛 △1三玉
▲3三龍 △同 桂 ▲2三金
まで81手で先手の勝ち

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