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相振り飛車における金無双への攻め筋案2

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前回の記事の続きになります。

 

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今回は後手の△3七歩成に▲同金をみていきます。

変化が多いので、代表的な筋を紹介する形にとどめます。

 

上図から後手は△3七桂とします。

先手は▲4六歩が本筋で、それ以外はほとんど後手が指しやすいです。

たとえば▲3六歩のような手には△4五桂▲4六金△同角▲同歩△3六飛と走って後手良しです。以下▲3七桂と収めようとする手には△2九金で後手有利です(変化図)

 

変化図

 

△3三桂▲4六歩には△7四歩と角の退路を用意します。

 

10年ほど前に、相振り飛車で角を玉側に展開する作戦が登場したことが思い出されますね。

 

△7六歩に▲3六歩とした手を見ていきます。

 

▲3六歩には△4四歩とします。先に何を指すか違いはあるかもしれませんが、合流しやすいです

△4四歩以下、▲4七金△4三銀▲5六銀△8二角とします。

ここは飛車先交換を防ぐ7三角も考えられますが、8二角のほうが手段が多いです。

 

まず、先手は飛車先交換すると1手遅れやすく、損得が難しいです。

また、相手が▲6五歩とした場合、後手は△7三桂馬と跳ねることになります。

 

 

ここでは2六金と6五歩を見ていきます。

 

まず2六金です。

 

▲2六金で飛車が圧迫されていますが、ここではひるまずに△4五歩と攻めていきます。

△4五歩に▲3五金なら、△4六歩▲3七金△5四飛として

▲6五歩△3四歩▲3三角成△3五歩▲6六桂打△3六歩▲5四桂△3七歩成で後手優勢(変化図①)

 

▲6五銀△3四歩▲5四銀△同歩▲6五歩△3五歩▲3三角成△3六歩▲3八金△5五角(変化図②)

 

上記変化はともに後手優勢になります。



もどって△4五歩に▲3七銀△4六歩▲同金(同銀は△4五歩で後手少しいい)△7五歩とし

この手で飛車の可動域を確保します。

▲同歩△7六歩▲6八角△4五歩とし、

▲4七金なら△6四飛に▲6五歩(6五銀は△同飛~5五角で後手良し)△4四飛▲3五金△4六歩が一例で後手よし

▲3五金左なら△6四飛▲6七銀△3四銀▲4七歩△3五銀▲同歩に△5四飛と細かくポジションチェンジして攻めを継続します。

△5四飛の狙いは△2八金と駒を拾うことで、これを防ぐ▲3八玉には△3七角成~△7七銀と打ち込んで飛車を成り込むことができます。

 

もどって△8二角に▲6五歩を見ていきます

再掲図

 

▲6五歩には△7三桂とする手段があります。

 

 

△7三桂には▲6四歩と▲3八玉と▲2六金との応手を見ていきます。

 

 

 

△7三桂に▲6四歩とついて角道を潰す手には、同歩とせずに△5四銀とでるのがよさそうです。これは△6四同歩としてしまうと角道を開けるのにもう言って必要になるからです。6四の地点が相手の歩なら桂馬がどいた後△6四角と出ることが可能になるのです。

 

△5四銀以下、▲2六金△6五桂▲6六角(これ以外は後手少し良い)△6四角▲3五金△同飛▲同歩△4五桂が後手成功パターンです。

以下は、△5五金打と圧迫するのが狙いになりますが、圧迫を避けて仮に▲4四角なら△5七桂成▲同金△同桂成▲同玉△5五金打ちで後手良しです。

 

△7三桂馬に▲3八玉を見てみます。

▲3八玉に△5四銀▲2六金△6五桂と跳ねていきます

 

▲6六角△4五歩▲3七銀△4六歩▲同金△4四歩と桂馬をはねる土台を作ります。

3五金なら同飛、3五歩なら△2四飛として、次に桂はねを狙い後手良しになります。

 

桂馬をはねていって、角のラインや飛車切りを含みに組み立てるような感じになります。

展開によっては入玉するか受けきるかの勝負となりますが、後手は攻めていく展開になりやすいです。

 

つぎに△7三桂に▲2六金をみていきます。

 

▲2六金といきなり圧迫してくる手には△4五歩と突っかける手も有力ですが、ここでは一手ためて△5四銀とする手に▲3五歩とそれでも飛車を圧迫してくる進行を見ていきます。

 

 

候補手は2つあります。

△6五桂と△1四飛です。

 

△6五桂馬を選択した場合、▲同銀△3五飛▲7四銀が難解です。

▲7四銀に変えて▲3五同歩は後手よしです。

次は△3四飛くらいなのですが、▲8四歩や▲9五桂などがあり、いっぺんに後手玉が怪しくなってしまいます。

 

なので△1四飛を指してみたいです。

△1四飛には▲6四歩と▲3七銀などがあります。

▲6四歩ものちに▲3七銀などとするのですが、このタイミングで歩を突き出すかどうかで後手の応手が変わります。

 

▲6四歩なら△6五桂、

▲3七銀や▲3八玉のような手には△6五銀がいいです。

 

▲6四歩の図

 

▲6四歩には△6五桂▲6六角△6四角▲3七銀に△1五飛として、△3五飛~△2五桂や単に2五桂はねから攻めていきます。

 

 

△1四飛に▲3七銀のパターンをみてみます

 

△6五銀と攻めていきますが、▲同銀は△同桂で後手有利なので、

▲1六歩か▲6七銀になります。

 

▲1六歩なら△8五桂▲同飛△7六銀▲8八飛△7七銀成▲同桂となります。

以下は△4五歩▲同歩に△5五角打ちと重ね打ちして互角の形成です。

 

もどって▲6七銀の場合は、

△7五歩▲同歩△7六歩▲5九角△4五歩▲6六歩△4六歩▲同銀△4五歩▲3七銀△5四銀と進み互角の形成です。

以下は、例えば

▲7六銀なら△5五銀、▲5六歩なら△3四歩や△4三銀、▲7四歩には△6五桂▲同歩△3四歩があります。

 

長くなってしまったので、これで終わりにします

 

 

 

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