棋譜並べは将棋の上達で大いに役に対たちます。
しかし、そのコツや、やり方についてよくわからない人は多いのではないでしょうか
今回は私の棋譜並べに関する考え方を書いていきます。
- 棋譜並べにはサクサクとじっくりの2種類がある。
棋譜並べには1局をあまり時間をかけずに並べるサクサク方式と、時間をかけてならべるじっくり方式があります。
サクサク方式は1手の意味や詰めろの詰み筋を深く読み進めることはあまりしません。どちらかというと駒の運び方や強い人の手の進め方を多く見ていくことになります
また、部分的な手筋、戦法の仕掛け方、囲いの守り方などを見たい時などもサクサク方式をとります
逆にじっくり方式は1手1手の意味や詰めろの詰み筋、何手スキなのかをじっくりとよんでいくことになります。こちらは読みの比重が極めて高く、時間をかけます。
- 初段まではサクサクでいい
初段になるまでは、あまりじっくり時間をかける意味はないと思います。
なぜかというと、時間をかけてもそこまで深く効果的な読みができるわけではないからです。それより数をこなしていきましょう。
そのなかでいい手だな~とおもったものだけ、何回か並べてみたりじっくり検討しなおしてみたりすればいいと思います。
また、攻め筋、守り方、手筋などを真似する場合、そんなに深く読む必要はあまりありません。とにかく駒の運び方を覚えるほうが大事です。
自分だったらこうしてたけど強い人はこうか~ふ~ん。くらいでサクサク行った方がいいです。
- 並べる前に目的を明確に。並べる棋譜も選ぼう
何でもかんでも棋譜を並べればいいかというと、そんなことはありません。
棋譜並べをする前に、なぜその棋譜を並べるのかを明確にしましょう。
たとえば、自分が中飛車メインで指しているなら、中飛車の棋譜を優先して並べましょう。その時、知りたいのは中飛車の勝ちパターンなのか、それとも中飛車対超速なのかなど目的を絞ったほうがいいでしょう。
並べる棋譜も選んだほうがいいでしょう
振り飛車党が相居飛車の棋譜を並べても、あまり共通点がないので役に立ちません。
自分の指す戦法や、自分の好きな棋士などから選んだほうが無難です。
これについてはどっちでもいいと思います。
サクサクという条件なら相性がいいのはスマホやPCでしょう。
棋譜データベースやライブ中継ならどこでもみれますしね。
画面上でやるもう一つの利点は、データとして保存できるところ。戦型別などで保存したり、棋士別にわけたり。便利です。
盤面で指す機会が多いかたは盤面で並べるのもいいかもしれませんね。
私は有段者になる前はパソコンで、有段者になってからは将棋盤でならべています。
- 棋譜はどこから見つけるか
棋譜並べとしては、ライブ中継アプリや棋譜データベースがおすすめです。これならどこにいても並べられますしね。
ほかには、戦型別の名局集。これなら自分が指す戦型をみつけやすいです。
あと個人的におすすめなのは平成将棋名局百番です。
これは将棋としてかなりレベルの高いものが多いので。ただし戦型は散らばっています。
振り飛車党なら菅井達也実戦集の2冊
がおすすめです。
あと久保振り飛車実戦集は少し古いですが、量がそれなりに。
棋譜並べは慣れるまでは時間がかかりますが、慣れてくればどんどん進めることができます。
実力アップには間違いなく役に立つので、どんどん並べていきましょう!